病院も地域も守る、感染管理のスペシャリスト
仕事も釣りも「本気」になれる、自然豊かな紀南の地

紀南病院 感染対策室
看護師長 根本 保正(ねもと やすまさ)

和歌山県立なぎ看護学校卒業後、御浜町内の紀南病院に勤務。手術室で10年以上の経験を積んだ後、三重県立看護大学の感染管理認定看護師教育課程へ。2012年より感染管理認定看護師として感染対策室に専従し、院内だけでなく地域の医療・介護施設と連携した感染対策の向上に尽力。趣味は本格的な船釣り。

インタビュー動画

安心の輪を広げる感染対策で
防衛役として使命を果たす

私が働くのは「感染対策室」です。立場は看護師長ですが、患者さんのケアをする業務ではなく、院内の全部署を横断して感染対策に取り組んでいます。院内感染を防ぐ“ガードマン”のような役割を担っています。出勤後はまず夜間に入院した患者さんの情報を確認します。それから全病棟、検査室、薬剤部などをラウンドします。インフルエンザなどの感染症対策はもちろん、汚物処理室やトイレが清潔に保たれているかといった環境整備の状態も幅広くチェックします。時には、看護部長や医師に改善依頼をすることもあります。専門家として職責を果たしているわけですが、責任の重さを感じる場面も多いです。院外では地域の高齢者施設、クリニックで研修を実施するほか、現場から相談を受けることもあります。三重県の紀南地域全体の医療・介護の現場に横串を通し、「面」で感染対策のレベルを上げていくことが私のミッションです。

手術室から感染管理の道へ
専門家になって初めて生まれた葛藤とやりがい

感染対策室の担当になる以前は、手術室で十数年間勤務しました。院内の感染対策委員会に所属していたのですが、当時の院長に「三重県立看護大学で感染管理の教育課程が開講するから行ってみないか。」と勧めていただいたのが、私の転機になりました。実は高校生の頃は勉強と向き合うことが苦手だったのですが、教育課程では人が変わったように勉強に励みました。

その後無事に感染管理認定看護師の資格を取ることができたのですが、そこで待っていたのは新たな葛藤でした。感染管理の立場からみると、院内安全のため面会者を制限したい場面があります。しかし現場の看護師たちは、患者さんとご家族をできるだけ会わせてあげたいと願います。私も患者さんと家族を思う気持ちは同じですが、専門家としての視点を持つとケアのアプローチが違うため、意見が食い違うことがあります。特にコロナ禍では、どうすれば安全を確保しながら患者さんの希望を叶えられるかと考え、正解のない問いに悩み続ける日々でした

最終的には、私たちが立ち会って感染対策を万全にした状態で面会を実現したり、オンライン面会などICT技術を活用したりと、現場のスタッフと希望を叶えるために知恵を絞りました。ルールで縛るのではなく、現場に足を運び、一つひとつのケースに向き合う。その積み重ねによって、院内の感染対策文化が育つのだと感じています。

プライベートはもっぱら海の上!
黒潮の荒波で育ったマグロを釣り上げたことも

三重県の南部に位置するここ紀南地域は気候が温暖で、海も山もすぐそばです。私はもっぱら自然の中で息抜きをしているのですが、中でも熱中しているのが釣りです。港から船を出すほど、釣りにのめり込んでいます。これまで釣り上げた大物は、キハダマグロ。大物が釣れなくても150リットルのクーラーボックスが魚でいっぱいになるほどの大漁も珍しくありません。職場の仲間や赴任してきた医師に釣果をお裾分けしています。関心を寄せてくれた医師たちと海釣りに行くのも、楽しみのひとつです。

私の暮らしは、オンとオフをきっぱり分けるというより、仕事とプライベートが日常の中で地続きになっています。仕事に全力で取り組み、その合間に釣りに行ったり、家族と過ごしたり。業務では大変なことも起こりますし、責任もあります。しかし仕事とプライベートがシームレスにつながる環境が私には向いているなと感じますし、仕事も遊びもまるごと楽しむこの生き方が、私にとっての「豊かさ」なのだと思います。

暖かな気候と温かな人々がいる紀南地域
豊かな自然の中での暮らしを楽しみませんか

紀南地域は、温暖な気候と山海の豊かな自然、世界遺産である熊野古道に象徴される長い歴史と文化、そして温かい人々とのつながりがあります。患者さんをはじめ、職場の仲間も本当に穏やかな人が多いんです。正直に言えば、キャリアの途中で「都会で挑戦してみたいな。」と思ったこともありました。しかし、紀南に腰を据えて地域医療と向き合う中で、今では「ここは本当に良いところ。たくさんの人に来てほしい。」と心から思うようになりました。

子育てをしたり、アウトドア系の趣味を楽しんだりするにも最高の環境です。もし地方でのキャリアや暮らしに興味がある方がいれば、ぜひ一度、三重県の紀南の風を感じに来てください。そして機会があれば、仲間として一緒に働き、休日には一緒に釣りに行きましょう。

三重県では医師・看護職員を募集しています!